JSMB Bulletins, No.1, 4, 2024

CIJK2023参加報告
和田彩美(Ayami WADA)(静岡大学大学院総合科学技術研究科)

私は今回渡航補助をして頂き、初めての国際学会CIJK2023に参加することが出来ました。6月27日から7月1日までの5日間、韓国の済州島で開催されました。静岡大学からは私と他に1人の2名が参加しました。この経験は私にとって非常に貴重で、多くの新しい体験と学びを得ることができました。

学会では分野ごとに4つに分かれ発表が行われたり、ポスター発表が行われました。私は空間点過程に対応する格子SISモデルについての発表を行いました。発表内容はHamada&Takasu論文の空間点過程に対応する格子モデルを考え、シミュレーション結果をペア近似と平均場近似で比較を行うというものでした。学会では英語でのプレゼンテーションだけでなく、質疑応答も英語で行う必要がありました。初めての経験でしたので、最初は手こずりましたが、質問者たちは非常に理解しやすい言葉遣いで質問してくれ、私は精一杯伝えようと努力しました。結果として、緊張感を乗り越えて質疑応答を成功させることができました。英語のスキル向上と自信の向上は、学会参加の大きな成果でした。

やはり私の研究の元となった高須先生にお会いでき、発表を聞くことができたことがとても印象に残っています。

学会を通して新たにできた友人たちと交流できたことも大切な経験となりました。異なる国々から来た方達と研究の内容を説明し合い、新たな発見がたくさんありました。彼らの異なるバックグラウンドから、私の研究に対する新しい視点とアプローチを得ることができ、これは将来の研究において非常に価値のあるものになりました。

例えば、個体の生死や移動を考慮した場合のシナリオをイメージしやすくなり、研究の深化に向けた方針を見つけ出す手助けとなりました。学会での議論や新たな友人たちとのアイデア交換は、非常に興味深いものばかりでした。

島の風景や地元の料理を味わいながら、新しい友人たちと共に過ごした時間は、忘れられない思い出となりました。

総括すると、済州島での国際学会参加は私にとって充実した経験であり、学問的な成長だけでなく、人間的にも成長させてくれました。また今後の研究の目標に向けて、新たなエネルギーとアイデアを持ち帰ることもできました。機会があれば次回の学会参加を楽しみにしています。

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