CIJK2023参加報告
林 息吹 (Ibuki HAYASHI)
京都大学理学研究科修士課程2回の林息吹です。この度は、The 8th CIJK Conference(以下、本会議)への参加に際し、日本数理生物学会から渡航支援を頂きました。渡航支援に関して、選考委員・諸手続きに関わってくださった方々へお礼申し上げます。私は、6/27から7/1の期間で本会議に参加し、その中で、6/29に行われました瀬戸繭美さんが主宰するミニシンポジウムにて、発表させて頂きました。ミニシンポジウムに誘って下さった瀬戸さんにも、この場を借りてお礼申し上げます。
本会議は私にとって、初めての国際学会であるだけでなく、自身が発表する初の対面学会でした。コロナ禍の只中に研究室へ配属された事もあり、対面での発表経験が乏しい中で初の国際学会を迎え、出発前は多くの心配事がありました。しかし実際に行ってみると、興味深い数々の発表、済州ならではの美味しい食事、それに親切な先生方のフォローや、同期との打ち解けた会話もあって、非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。
私は、細菌叢の実験的な制御を研究テーマにしているため、これまで数理生物学にはあまり触れる機会がありませんでした。そのため参加前は、各発表について、もう少し自身の研究との遠さを感じるだろうと考えていました。しかし、実際に発表を聞いてみると、自分が想像しているよりもデータ解析・実証研究に寄った話題が多く(時系列因果推論やEarly warning signalなど!)、Model drivenの数理生物的研究の視点と合わせて、大変多くの学びを得る事が出来ました。会場で聞いた、新鮮な興味深い数々の手法や考え方を、数理生物を学びながら咀嚼しつつ、今後の糧としたいと考えています。
そして何よりも、本会議に参加した事で、様々な方とコミュニケーションをとる機会が得られたと感じました。これによって、研究内外の新たな視点が得られただけでなく、自身の研究に対するモチベーションが大きく向上しました。改めてになりますが、このような機会を下さった日本数理生物学会には大変感謝しております。高まったモチベーションを今後の自身の研究にぶつけ、より一層励みたいと思います。この度はありがとうございました。